ネットワークに負荷をかけたり、パソコンを2台使ってスループットを計測することができるフリーソフトである、Nanaの使い方を紹介します。
ソフトウェアについて
Nanaとは
Nanaは一般の方が開発・公開しているフリーソフトウェアです。
NanaはIPパケットを生成することで、ネットワークにトラフィックを発生させて、回線に負荷をかけたり、スループットを測定したりできます。
いわゆるトラフィックジェネレーターと呼ばれるものです。
IPv6やマルチキャストでも使えるところが便利です。
Vector > nana > ソフト詳細より引用
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/net/se168678.html
入手とインストール
Nanaの入手は、「nana ネットワーク負荷テスト」などで検索してでてきたダウンロードページから入手することができます。
今回はVectorからダウンロード。
たいていZipファイル形式でダウンロードされるはずです。
このZipファイルを適当な場所に展開することで、インストールは完了。
展開してできたフォルダ内には、3つのファイルがあると思います。
- Manual.jpg
- nana.exe
- Nanaとは.pdf
このうちのnana.exeがNana本体です。
初めての起動の場合、「.NET Framework3.5(.NET2.0および3.0を含む)が必要です」のようなメッセージが出ることがある。

メッセージが出た場合は、指示に従って機能をインストールすれば、OK。
使い方
Nanaはウィンドウ上でグラフィカルな操作なので、ある程度は直感で使用することができると思います。
スループットを測る
Nanaでスループット測りたい場合は2台のパソコンが必要。

1台はパケット送信側、もう1台はパケット受信側です。
双方のパソコンでNanaを起動し、それぞれ送信設定、受信設定をしていきます。
まず受信側ですが、受信IPアドレスはNanaの起動時に自動で設定されます。
複数ある場合はプルダウンリストから選択が可能です。
TCPかUDPを選択し、ポート番号を入力します。この設定は送信側の設定と合わせましょう。
設定したら右の「受信開始」を押下します。
次に送信側です。
まず、送信先のIPアドレスとポート番号を入力。
次に、データ長と送出パケット数/秒を設定。この設定で送信速度はある程度決まります。
最大速度を出したい場合は、自分でパラメータをいじって探すのも良いですが、”最高速”にチェックをつけるのが簡単です。
設定後、「送信開始」を押下すれば、パケット送信が開始されます。

送信側で送信が開始されると、うまく受信されていれば、受信側でもモニターに情報が表示されます。
ネットワークに負荷をかける
UDP:最高速でパケットを送出することで、ネットワークに負荷をかけることができます。
UDPでパケットを一方的に送出するだけで良いので、ネットワークに負荷をかける場合は1台のPCで可能です。
負荷を最大にするためには、データ長をできるだけ大きくし、最高速にチェックをつけて実行すると良いでしょう。
