ipefについて
Iperf はネットワークパフォーマンスの測定とチューニングを行うためのツールである。
IperfはC言語で記述されたオープンソースソフトウェアであり、Linux、Unix、Windows(直接またはCygwin内[3]))を含む様々なプラットフォームで実行される。ソースコードが利用できるため、ユーザーは測定方法を精査することができる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/Iperf
引用文の通り、ipefはネットワークの通信速度を測定することができるフリーツール。
ipefの実行はターミナル(コマンドプロンプト)から実行・操作します。
コマンドラインでの操作になるので、慣れてない方は少し苦労するかも。。
使い方
入手・インストール
ipefは下記サイトからダウンロードできます。
お使いのパソコンのOSに合ったものをダウンロードしましょう。
(Windwos, Apple OS, Android, Ubuntuなどがあります。)
zipファイルがダウンロードされるので、それを任意の場所に展開します。
これでipefが使用可能になります。
使い方(基本)
ipefを使用するには、ipefをダウンロードしたパソコンが2台必要です。
下図のように一方をサーバー(受信側)、一方をクライアント(送信側)として使用します。
サーバー(受信側)の操作
まず、受信側のパソコンでコマンドプロンプトを開き、ipefをサーバーモードで実行するコマンドを入力します。
C:\Users>[ipef3.exeのあるフォルダへのフォルダパス]\ipef3.exe -s
例えば、Cドライブ直下にwindows64bit用ipefを展開していた場合は、
C:\Users>C:\iperf-3.1.3-win64\ipef3.exe -s
と入力し、実行しましょう。
---------------------------------------------------
Server Listening on 5201
---------------------------------------------------
となれば、受信が開始されています。
さらに、クライアントからパケットを受信し始めると、速度などの結果がコマンドプロンプト上に表示されていきます。
クライアント(送信側)の操作
次に送信側でコマンドを実行し、パケットの送出を始めます。
C:\Users>[ipef3.exeのあるフォルダへのフォルダパス]\ipef3.exe -c [送信先のIPアドレス]
例えば、Cドライブ直下にwindows64bit用ipefを展開していた場合は、
C:\Users>C:ipef-3.1.3-win64\ipef3.exe -c 192.168.1.1
と入力し、実行しましょう。
サーバーへの接続が成功すれば、通信が始まり、コマンドプロンプト状に結果が表示されていきます。
ipefはUDPでもTCPでも、サーバー(受信側)のパソコンが必要です。
サーバーへの接続できない場合はパケット送信が開始されません。
もしもサーバー接続できずにパケット送信が始まらない場合は、サーバーまでのネットワークを確認してみましょう。
サーバー接続できない原因として一般的には下記が考えられると思います。確認してみましょう。
- サーバー/クライアント間のネットワーク到達性がない。
- サーバーまでのネットワークのどこかでパケットが拒否されている。(ファイアウォールなど)
- サーバー/クラスメイトのセキュリティソフトで拒否されている。
- IPアドレス、ポート番号が間違っている。
- サーバー(受信側)のipefの設定が間違っている。
ipefを使ってみよう
基本操作は以上です。
上記他、オプションも豊富で、いろいろ設定した状態で通信を実行し、測定を行えます。
コマンドでの操作なので、取っつきにくい部分もあるかもしれませんが、ややこしい部分は少ないので、簡単に使えるようになると思います。
まずは、実際に使ってみましょう!